BL21(DE3)は、リボゾーム結合サイトを持ち、T7プロモーターで制御される遺伝子からのタンパク質発現を高効率で行います。染色体に溶原化されたλファージDE3は、lacUV5 プロモーターに制御されたT7 RNAポリメラーゼを発現するT7バクテリオファージgene Iを含みます。BL21(DE3)pLysSに含まれるプラスミドpLysSは、T7リゾチームをコードする遺伝子を持ちます。T7リゾチームは、発現誘導なしに作られたT7 RNAポリメラーゼに結合し阻害することで、T7プロモーターで制御される目的遺伝子のバックグラウンド発現を低下させます。ただし、IPTG誘導による発現には干渉しません。コンピテントセルは200µlごとに分注され、1mlで10回の形質転換を行えます。
Genotype: F- ompT, hsdSB (rB-, mB-), dcm, gal, λ(DE3), pLysS(CmR)
- lacUV5 プロモーターコントロール下でのT7 RNAポリメラーゼ: 誘導性たんぱく質発現
- 外膜にあるタンパク質分解酵素・OmpTの欠如: 発現たんぱく質の安定性増加
- pLysS プラスミド: 標的遺伝子のバックグランド発現を抑制
【カルタヘナ】
対象品
- Studier, F.W. and Moffatt, B.A. (1986) J. Mol. Biol. 189, 113–30.
- Davanloo, P. et al. (1984) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81, 2035–9.