細胞内シグナル伝達

プロメガの細胞シグナル伝達関連製品は、生物発光の利便性と高感度を活かして、シグナル伝達カスケードに関与するさまざまな酵素やタンパク質の活性を検出・定量することができます。

当社の生化学的キナーゼ活性検出プラットフォームであるADP-Glo™ Kinase Assayは、非常に高感度かつ信頼性の高い検出法であり、スループットニーズに応じて容易にスケールアップできます。また、ADP-Glo に最適化された100種以上の変異体を含む豊富なキナーゼ酵素システムも取り揃えています。

さらに、受賞歴のあるキナーゼ標的結合(ターゲットエンゲージメント)アッセイは、NanoBRET® テクノロジーを用いて、生細胞中におけるキナーゼと化合物の結合およびレジデンスタイム(滞留時間)を測定することができます。

このほかにも、GPCR シグナル伝達イベント、糖転移酵素活性、その他の酵素活性を検出するための各種アッセイもご提供しています。

細胞内シグナル伝達とは

細胞シグナル伝達(シグナル・トランスダクション)とは、細胞膜表面で受け取った情報を細胞核に伝える過程であり、複雑に入り組んだシグナルカスケードのネットワークを介して行われます。こうしたシグナル伝達イベントは、細胞の増殖、分化、分泌、アポトーシスといったさまざまな応答を制御します。

シグナル伝達カスケードは通常、成長因子、サイトカイン、神経伝達物質、ホルモンなどのリガンドが受容体(レセプター)に結合することによって引き起こされます。これらの受容体は刺激を細胞内に伝え、シグナルは増幅されながら特定の経路を通って細胞内で伝播します。

この一次シグナルの伝播には、特定の機能をもつ多様な酵素が関与しており、多くの場合、タンパク質の翻訳後修飾によってシグナルが伝えられます。中でも、リン酸化は最も一般的な翻訳後修飾のひとつであり、ほぼすべてのシグナル伝達において中心的な役割を果たします。リン酸化は、タンパク質の機能を活性化または不活性化することで、特定の機能を実行させます。

細胞内のタンパク質のリン酸化状態を制御しているのが、キナーゼ(リン酸化酵素)およびホスファターゼ(脱リン酸化酵素)です。これらの酵素の発現レベル、細胞内局在、活性の変化は、正常な細胞機能や恒常性の維持に大きく影響します。

キナーゼをはじめとするシグナル伝達関連酵素の活性を検出するアッセイは、さまざまな細胞内シグナルを研究するうえで不可欠なツールです。また、創薬における薬剤と標的の相互作用評価にも広く活用されています。