JM109 菌株は、pGEM® Vectorsの形質導入や、M13およびファージミドベクターの一本鎖DNA産生に有用な菌株です。増殖が速く、様々な方法で効率的に形質を導入できます。本菌株は EcoK 制限系を欠如し、相同組換えに関与する遺伝子の一部を欠損する recA1 であるため、 プラスミドDNAの望ましくない切断や宿主染色体DNAとの組換えを防ぐことができます。エンドヌクレアーゼ A 機能欠損のため、プラスミドDNAの収率および精製度が向上します。
染色体とエピソーム(F 因子)の両方のlacZ 遺伝子に欠失を持つため、β-D-ガラクトシダーゼが失活しています。F 因子側のβ-D-ガラクトシダーゼ遺伝子(lacZΔM15)の欠失は、pGEM®-Z VectorまたはpGEM®-Zf Vectorにコードされるα-ペプチドでその機能を補うことができます(α-相補性)。補完されない場合は、X-GalおよびIPTGの存在下で白色コロニーを形成します。F 因子を維持するためには、本菌株を1mM チアミンを含む(M-9)最少培地で培養する必要があります。
Genotype: endA1 recA1 gyrA96 thi-1 hsdR17 (rK–, mK+) relA1 supE44 Δ(lac-proAB) / F' [traD36 proA+B+ lacIq lacZΔM15]
- 信頼性: 増殖がよく、効率性のよい形質転換が可能
- 多用途: クローニング一本鎖DNAの合成、青/白スクリーニングに最適
- 高収量: エンドヌクレアーゼA 機能欠損により、単離プラスミドDNAの収量と品質が改善
- pGEM®-Z VectorやpGEM®-Zf(+/–)Vectorに対する、X-GalおよびIPTGの存在下での青/白スクリーニング
- pGEM®-Zf VectorやM13を用いて、クローン化DNAから一本鎖DNAを調整