無細胞タンパク質発現
無細胞タンパク質発現は、翻訳系ではmRNAテンプレートを、転写・翻訳一括反応系ではDNAテンプレート(プラスミドDNAまたはPCR断片)を用いることで、わずか数時間で行うことができます。
このプロセスでは、原核細胞や真核細胞そのものを使用する必要がありません。DNAをテンプレートとした無細胞発現には、プロメガの転写・翻訳一括反応系(TNT®システム)が適しており、1チューブで転写と翻訳を同時に実行できるため、真核細胞由来のin vitro転写・翻訳を効率的に実施したい研究者にとって、時間を節約できる有用な選択肢となります。
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無細胞タンパク質発現システムとは
無細胞発現系は、細胞を用いることなくタンパク質を産生するためのツールを提供します。これらのツールには、翻訳に必要な高分子構成要素―リボソーム、tRNA、アミノアシルtRNA合成酵素、開始因子、伸長因子、終結因子―が含まれます。無細胞発現は、発現タンパク質の機能(表現型)と遺伝子配列(遺伝型)を最も迅速に結びつける手法です。また、無細胞タンパク質発現系は、大腸菌などの宿主細胞内では発現が困難な毒性タンパク質、膜タンパク質、ウイルスタンパク質、さらには細胞内プロテアーゼにより急速に分解されるタンパク質の発現において、欠かせない技術です。最も広く使用されている真核翻訳系は、ウサギ網状赤血球溶解液(RRL)または小麦胚芽抽出液(WGE)に由来するものです。
無細胞発現系には、mRNAをベースとした翻訳系と、DNAをベースとした転写・翻訳一括反応系という、2つの主要なフォーマットがあります。これらは、原核生物および真核生物由来のシステムとして利用されています。無細胞mRNA翻訳系は、in vitroで転写されたmRNAや、組織・細胞から単離されたmRNAを用いたタンパク質発現に使用されます。このタイプのシステムは、単一タンパク質だけでなく、ディスプレイ技術などのハイスループットアプリケーションにおいて複数のタンパク質を発現させる用途にも適しています。また、無細胞翻訳系は、機能的または構造的RNA解析や、翻訳機構の各段階を研究する際にも有用です。一方、DNAを用いた無細胞翻訳系は、低〜高スループットにわたる機能ゲノム解析およびプロテオーム解析など、多様なアプリケーションに利用されています。