Lumit™ FcRn Binding Immunoassay は新規なホモジニアス(洗浄不要)競合アッセイで、ヒト FcRn(胎児性 Fc受容体)と抗体などのFc タンパク質の相互作用を測定します。本アッセイでは LgBiT で標識したヒト IgG1 (Tracer-LgBiT) をトレーサーとして使用します。また、ストレプトアビジン - SmBiT に結合した C末端 ビオチン化 ヒト FcRn (hFcRn-Biotin-SA-SmBiT) を標的として使用します。サンプル中に抗体が存在しなければ Tracer-LgBiT は hFcRn-SmBiT ターゲットに結合し、最大の発光シグナルを生じます。サンプル中に未標識の IgG が含まれている場合、 FcRn ターゲットへの Tracer-LgBiT の結合に対して競合するため、濃度に依存した発光シグナルの減少が観察されます。
FcRn 機能
胎児性 Fc受容体(FcRn)は、血管内皮細胞や抗原提示細胞(APC)など、さまざまな細胞タイプのエンドソームコンパートメントに発現しています。FcRnは、エンドソーム内で酸性pHで免疫グロブリンG(IgG)抗体の Fc 領域に結合します。子宮内では、FcRn は母親の IgG を発育中の胎児に移す働きをします。成人では、IgGとアルブミンのリサイクルに関与しています。FcRnによるリサイクルは、血清中のIgGおよびアルブミンの長い半減期(数週間)の主な理由です。さらに、治療用抗体が成するための重要なポイントの1つは、半減期の延長であり、これにより有効性が向上するとともに長期の投薬スケジュールにも貢献します。そのため、FcRn-IgG 相互作用は、抗体医薬品開発プロセス全体を通じて最適化および追跡するための重要なパラメーターです。